IBM Support

[Db2] バックアップ・イメージの互換性

Question & Answer


Question

システムの移行に伴い、現在 Linux で稼動しているデータベースを AIX に移行する予定です。 既存のシステムで取得したデータベースのバックアップを、移行先のシステムにリストアできますか。

Answer

Db2 は異なるプラットフォームで取得されたバックアップのリストアをサポートしています。
ただし、異なるプラットフォームでのバックアップおよびリストア操作は、以下のプラットフォーム・ファミリー内でのみサポートされる点に注意してください。
  • ビッグ・エンディアン Linux および UNIX
  • リトル・エンディアン Linux および UNIX
  • Windows
例えば、Windows 版のバックアップは Linux/UNIX 版にリストアできません。また、Linux x86-64 (リトル・エンディアン) 版で取得したバックアップは、AIX (ビッグ・エンディアン) 版にリストアできません。 プラットフォーム・ファミリーの詳細は、以下のマニュアル・ページを参照してください。
異なるオペレーティング・システムおよびハードウェア・プラットフォーム間のバックアップおよびリストア操作
バックアップ・イメージの互換性がないプラットフォームに移行する場合、db2move ユーティリティを使うか、db2look でオブジェクト定義を移行し、エクスポート/インポート (またはロード) によるデータ移行を検討してください。
[Db2] db2move によるデータベースの移行方法

運用上の考慮点
バージョンおよびフィックスパック
  • Db2 のバージョンやフィックスパックは、バックアップを取得したシステムより、リストアするシステムの方が同じか新しくなければなりません。たとえば V10.5 のバックアップは V10.1 へはリストアできません。
    注1: Db2 V11.1 以降のモディフィケーションが異なると、バックアップとリストアの互換性が失われる場合があります。
    Compatibility between DB2 for LUW Version 11.1 Mod-Packs and Fix-Packs
    注2: 高いフィックスパックで採取したバックアップを低いフィックスパックにリストアすると、すべてのパッケージが無効化され、ほとんどの要求は SQL20249N で失敗します。かつ、明示的な再バインドを行ってもシステム・カタログの内容とフィックスパックのレベルが一致しないため予期できない様々な問題が発生する可能性があります。
    Error SQL20249N The statement was not processed because the package named 'NULLID.SQLC2K26' needs to be explicitly rebound.
    なお、データベースのフィックスパックのレベルは以下の照会で判別できます。
    db2 connect to <db_name>
    db2 "select VERSIONNUMBER from sysibm.sysversions"
  • バージョンが異なる場合、オフライン・バックアップのリストアのみサポートされます。リストア完了後、自動的にデータベースのアップグレードが行われます。
    V10.1 へアップグレード可能なデータベースは V9.5 以降で採取されたバックアップに限られます。
    V10.5 へアップグレード可能なデータベースは V9.7 以降で採取されたバックアップに限られます。
    V11.1 へアップグレード可能なデータベースは V9.7 以降で採取されたバックアップに限られます。
    V11.5 へアップグレード可能なデータベースは V10.5 以降で採取されたバックアップに限られます。
  • バージョンが同じなら、オンライン・バックアップのリストアもサポートされます。これはロールフォワードが異なるバージョンのログをサポートしていないためです。
    ただし、V10.5 FP7 以降と V11.1 は特定の構成でロールフォワードに互換性があります。
    Db2 V11.1 インストールおよびアップグレードの機能拡張

ビット数の考慮点
  • 32 ビット・インスタンスで取得されたバックアップは、32 ビットおよび 64 ビット・インスタンスにリストアできますが、64 ビット・インスタンスで取得されたバックアップは 32 ビット・インスタンスにリストアできません。
    (ビット数が異なってもバックアップ・イメージ自体に互換性はあります。しかし、64 ビットで動作したメモリー構成が 32 ビットで動作する保証がありません。)

関連情報
お問合せ先
技術的な内容に関して、パスポート・アドバンテージの契約のもと Db2 テクニカル・サポートへお問い合わせください。
Db2 テクニカル・サポート

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Document Information

Modified date:
13 November 2023

UID

swg21612389