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MustGather: ClearQuest Web 7.1 Server の診断情報収集について

Question & Answer


Question

[ Japanese ] IBM Rational ClearQuest Web サーバー バージョン 7.1 の問題を解決するため、ラショナルクライアントサポートへ提供する情報を収集する手順はありますか?

Answer

目次:


IBM Support Assistant による自動診断



You can automate these data collection steps for Windows and UNIX/Linux for ClearQuest V7.1.x.
To do so, install IBM Support Assistant Lite for ClearQuest 7.1.x. You can find download and usage information about this tool in technote 1407905.

The tool provides you with these collector types for ClearQuest Web and CM Server diagnostics:
  • General Change Management Server Collector: Gathers information for general issues relating to Change Management (CM) Server. This includes CM Server configuration, IBM Installation Manager, as well as information related to embedded IBM WebSphere Application Server.
  • Server Configuration Collector: Gathers only CM Server configuration information.
  • Server Processes Trace Collector: Enables process tracing on the CM Server. You will be prompted to recreate the server issue found, and when completed, to continue with the data collection tool to disable trace settings and gather information.

It is recommended that you run these collectors with administrator privileges.
ClearQuest 7.1 用 IBM Support Assistant Lite ツールを使用して、Windows 及び UNIX/Linux プラットフォーム上の ClearQuest 7.1 に対して、診断情報の収集を自動的に行うことができます。このツールは、事前にインストールしておく必要があります。技術情報 1407095 では、ダウンロードや使用方法を説明しています

このツールでは、ClearQuest Web と CM サーバーの診断情報を自動的に収集することができます:

  • General Change Management Server Collector: Change Management (CM) Server の基本的な診断情報を収集します。これは、CM Server 構成情報、IBM Installation Manager、組み込み IBM WebSphere Application Server (WAS) の情報を含みます。
  • Server Configuration Collector: CM Server 構成情報のみを収集します。
  • Server Processes Trace Collector: CM Server のトレースを有効にします。問題の再現するように問われます。問題の再現後、トレースを無効にし、診断情報を収集します。

上記は、オペレーティングシステムの管理者権限のある ユーザーで実行することを推奨します。




デフォルトのインストールパスの確認

Rational ホームと Rational 共通コンポーネントのデフォルトインストールディレクトリがあります。もし、デフォルトでないインストールディレクトリを使用している場合は、次の手順にて確認しておく必要があります。


%RATIONAL_HOME% 環境変数は、Rational 製品のインストールディレクトリを示します。

Windows: C:\Program Files\IBM\RationalSDLC

Linux/UNIX: /opt/IBM/RationalSDLC

%RATIONAL_COMMON% 環境変数は、Rational 製品の共通コンポーネントのインストールディレクトリを示します。

Windows:  C:\Program Files\IBM\RationalSDLC\common

Linux/UNIX: /opt/IBM/RationalSDLC/common

備考: UNIX オペレーションシステムの場合、これらのディレクトリバスの "IBM" が小文字の "ibm" となることがあります。Rational ホームと Rational 共通コンポーネントのインストールディレクトリパスへは、次のシンボリックパスを使用してアクセスすることもできます:

/opt/rational

/opt/rational/common





基本情報の確認

注:: 以下の手順2から5にかけて、ソフトウェアが正しく動作しているという結果が得られなかった場合はスクリーンショットもしくはメッセージを保存し、IBM サポートまで送付してください。

1. システム要件を満たしているかどうかを確認します。 詳細は、技術情報 1294762 を参照してください。

2. 次の URL にアクセスして、IBM HTTP Server が動作しているか確認します。


http://<server_name>

もし、正常にサービスが動作している場合、次のようなメッセージが表示されます。



Rational Web Platform: このページが表示された場合、このシステム上に Rational Web Platform がインストールされ、実行されていることを示します。


3. 次の URL にアクセスして、CM サーバーが動作しているか確認します。

http://<server_name>/TeamWeb/services/Team

もし、正常にサービスが動作している場合、次のようなメッセージが表示されます。



Hi there, this is a Web service!

4. 次の URL にアクセスして、 ClearQuest Web アプリケーションが動作しているか確認します。



http://<server_name>/cqweb

もし、正常に動作している場合、ClearQuest Web インターフェースとログイン画面が表示されます。

5. RPC サービスが動作しているか確認します。 詳細は、IBM Rational ClearQuest インフォメーション センターのトピック [ RPC サーバーの検査 ] を参照してください。


cd %RATIONAL_COMMON%\CM\bin

cqrpc

port=<number>;pid=<number>;


Ctrl+C によって、終了させます。




Microsoft Windows プラットフォーム上の ClearQuest Web の診断ログの収集
1. スーパー ユーザー権限のあるユーザーで ClearQuest Web にログオンします。[ サイト管理 ] > [ サイトの構成 ] にアクセスします。[ アプリケーション オプション ] タブをクリックし、[ 診断を有効にする ] の値を デフォルト から フル に変更します。[ 適用 ] または [ OK ] を押します。

2. もし ClearQuest 技術サポート担当者より、CM サーバーのロギングレベルを上げる指示があった場合、CM サーバーの診断ログの収集 セクションの手順を沿って設定してください。

3. ClearQuest Web のサービスを停止します。 IBM Rational ClearQuest インフォメーション センター のトピック [ CM サーバーの開始、停止、再起動 ] を参照してください。

  • IBM HTTP Server 6.1 - RationalSDLC
  • IBM WebSphere Application Server V6.1 - cmprofile

備考: 同じホストマシンで、ClearCase Remote Client (CCRC) server や CM API 使用のアプリケーションがある場合は、それらのサービスの停止も必要です。

もし、全文検索機能もインストールしている場合は、次の全文検索機能のサービスも停止する必要があります。

  • IBM WebSphere Application Server V6.1 - cqsearchprofile


4. コアトレース診断を有効にします。この技術資料に添付されたファイル core_trace_for_web.zip をダウンロードします。 解凍したファイル core_trace_for_web_enable.reg を、Web サーバーマシン上で、ダブルクリックして、Windows レジストリ 情報を更新します。

5. 全文検索機能のサービス以外のClearQuest Web サービスを開始します。 

6. ClearQuest Web の問題の現象を再現します。

7. ClearQuest Web サービスを再び停止します。

8. 次に示すディレクトリの全ログを収集します。
  • %RATIONAL_COMMON%\CM\profiles\cmprofile\logs
    このディレクトリ内の ffdc ディレクトリも必ず含めてください。このディレクトリは初期の問題発生情報を記録しています。
  • %RATIONAL_COMMON%\eWAS\logs
  • %RATIONAL_COMMON%\IHS\logs

次に示すディレクトリに core dump files (javacore*.txt) or heap files (*.phd) がある場合、これらのファイルも収集します。
  • %RATIONAL_COMMON%\cm
  • %RATIONAL_COMMON%\cm\bin
  • %RATIONAL_COMMON%\cm\profiles\cmprofile


もし ClearQuest 技術サポート担当者より指示があった場合、下記’変更管理サーバー (CM サーバー) の診断ログ情報の収集’セクションの手順に沿って、CM サーバー MBean 構成データ を収集します。

そして、Cドライブ直下に出力されたコアトレース診断ログ ( cq_trace.log ) も収集します。

9. コアトレース診断を無効にします。解凍したファイル core_trace_for_web_disable.reg を、Web サーバーマシン上で、ダブルクリックして、Windows レジストリ 情報を更新します。

10. 全ての必要な Web サービスを開始します。

11. もし、CM サーバーのロギングレベルを変更していた場合は、初期レベルに戻します CM サーバーの診断ログの収集 セクションの手順を沿って設定してください。

12. スーパー ユーザー権限のあるユーザーで ClearQuest Web にログオンします。サイト管理 > サイトの構成 にアクセスします。アプリケーション オプション タブをクリックし、[ 診断を有効にする ] の値を フル から デフォルト に変更し、[ 適用 ] または [ OK ] を押します。

13. これで、通常の ClearQuest Web 動作状態に戻ります。



Linux または UNIX プラットフォーム上の ClearQuest Web の診断ログの収集
1. スーパー ユーザー権限のあるユーザーで ClearQuest Web にログオンします。[ サイト管理 ] > [ サイトの構成 ] にアクセスします。[ アプリケーション オプション ] タブをクリックし、[ 診断を有効にする ] の値を デフォルト から フル に変更します。[ 適用 ] または [ OK ] を押します。

2. もし ClearQuest 技術サポート担当者より、CM サーバーのロギングレベルを上げる指示があった場合、CM サーバーの診断ログの収集 セクションの手順を沿って設定してください。

3. ClearQuest Web のサービスを停止します。 IBM Rational ClearQuest インフォメーション センター のトピック [ CM サーバーの開始、停止、再起動 ] を参照してください。

備考: 同じホストマシンで、ClearCase Remote Client (CCRC) server や CM API 使用のアプリケーションがある場合は、それらのサービスの停止も必要です。


4. コアトレース診断を有効にします。

次のディレクトリにある cqrpc.sh ファイルを修正します。

<RATIONAL_COMMON>/CM/bin

そのファイルの内容に次のような記述があります。各行のコメント ( # )を削除します。

#CQ_DIAG_TRACE="DB_CONNECT;DBDESC;EDIT;EMAIL;HOOKS;JNIREG;LICENSE;MAINS;METADATA

_INIT;MULTISITE;PERL;RESULTSET;SESSION;THROW;TIMER;API"
#CQ_DIAG_REPORT="MESSAGE_INFO=0x070B;DIAG_FLAGS=0x010"
#CQ_DIAG_OUTPUT="/opt/rational/common/CM/profiles/cmprofile/logs/server1/cq_trace.log"
#export CQ_DIAG_TRACE
#export CQ_DIAG_REPORT
#export CQ_DIAG_OUTPUT


5. 全文検索機能のサービス以外のClearQuest Web サービスを開始します。 

6. ClearQuest Web の問題の現象を再現します。

7. ClearQuest Web サービスを再び停止します。

8. 次に示すディレクトリの全ログを収集します。
  • <RATIONAL_COMMON>/CM/profiles/cmprofile/logs

  • このディレクトリ内の ffdc ディレクトリも必ず含めてください。このディレクトリは初期の問題発生情報を記録しています。
  • <RATIONAL_COMMON>/eWAS/logs
  • <RATIONAL_COMMON>/IHS/logs

次に示すディレクトリに core dump files (javacore*.txt) or heap files (*.phd) がある場合、これらのファイルも収集します。
  • <RATIONAL_COMMON>/cm
  • <RATIONAL_COMMON>/cm/bin
  • <RATIONAL_COMMON>/cm/profiles/cmprofile


もし ClearQuest 技術サポート担当者より指示があった場合、下記 CM サーバーの診断ログの収集 セクションの手順に沿って、CM サーバー MBean 構成データ を収集します。

もし、コアトレース診断ファイルの出力先 ( CQ_DIAG_OUTPUT ) をデフォルトの cmprofile ログディレクトリ以外に指定した場合は、そのディレクトリから、コアトレース診断ファイル cq_trace.log を収集してください。

9. コアトレース診断を無効にするため、cqrpc.sh ファイルのコアトレース診断用の各行頭にコメント ( # )を挿入します。

10. 全ての必要な Web サービスを開始します。

11. もし、CM サーバーのロギングレベルを変更していた場合は、初期レベルに戻します CM サーバーの診断ログの収集 セクションの手順を沿って設定してください。

12. スーパー ユーザー権限のあるユーザーで ClearQuest Web にログオンします。サイト管理 > サイトの構成 にアクセスします。アプリケーション オプション タブをクリックし、[ 診断を有効にする ] の値を フル から デフォルト に変更し、[ 適用 ] または [ OK ] を押します。

13. これで、通常の ClearQuest Web 動作状態に戻ります。



変更管理サーバー (CM サーバー) の診断ログ情報の収集

状況によっては、ClearQuest Web に加えて、変更管理サーバー (CM サーバー) の診断情報を収集する必要があります。このセクションでは、ClearQuest Web 情報収集のために、診断情報を収集する手順を説明します。

Collecting MBean attribute information MBean 属性情報の収集

MBean 属性と呼ばれる様々な値により CM サーバーを構成できます。これらの属性が正しく設定されていることを確認する必要があります。不正な属性値は、サーバー処理の起動や安定性の問題を引き起こす可能性があります。

もし、MBean 属性値を変更している場合は、次の手順に沿って、MBean 属性値設定情報を ClearQuest 技術サポート担当者へ送ってください。

1. 次に示すディレクトリを確認します :



Windows プラットフォームのバージョン 7.1.0.x:

%RATIONAL_COMMON%\CM\profiles\cmprofile\config\cells\
<host>CMProfileNode01Cell\
nodes\<host>CMProfileNode01Cell\servers\server1\stp


Windows プラットフォームのバージョン 7.1.1.x 以降:

%RATIONAL_COMMON%\CM\profiles\cmprofile\config\cells\
dfltCell\nodes\dfltNode\servers\server1\stp


Linux/UNIX プラットフォーム:

%RATIONAL_COMMON%/CM/profiles/cmprofile/config/cells/
dfltCell/nodes/dfltNode/servers/server1/stp



Note: もし、 "stp" ディレクトリが存在しない場合は、MBean 属性値のカスタマイズは行っていないこと意味します。そのため、この情報を収集する必要はありません。

2. これらのファイルが、CM サーバーに設定している現在の MBean 属性値を保存しています。

正しい MBean 属性値の設定についての詳細は、次の情報を参照してください。


CM サーバー ロギングレベルの上げる手順

CM サーバーのロギングレベルを上げる方法があります。ロギングレベルを変更することによって、CM サーバーのトレース診断情報の出力を増やすことになります。この方法によって、トレース診断中に問題を再現するために必要なログファイルのファイル数やファイルサイズも確認することができます。

トレース診断情報の出力を増やすことは、システム処理の負荷へ影響します。この方法は短い期間のみ実施してください。トレース診断情報の詳細が必要なくなったとき、元のロギングレベルの設定へ必ず戻してください。


    1. 次の URL にて CM サーバー管理コンソールにアクセスします :

    http://<server_name>:<port>/ibm/console

    備考: CM サーバーの既定ポート番号は 12060 です。独自の IBM WebSphere Application Server 上で CM サーバーを使用している場合は、既定ポート番号は 9060 です。

    2. CM サーバー管理コンソールにログインします。 ログインIDは、デフォルトでブランクです。

    3. ClearQuest バージョン 7.1.1.x 以降を使用している場合、手順 4 へ進んでください。ClearQuest バージョン 7.1.0.x を使用している場合、ClearQuest バージョン 7.1.1.x 以降へ更新する必要があります。

      4. 左側のメニューオプションから [ トラブルシューティング ] > [ ログおよびトレース ] をクリックします。

      5. CM サーバー名をクリックします。既定値は server1 です。

      6. [ ログ詳細レベルの変更 ] をクリックします。

      7. [ ランタイム ] タブをクリックし、コンポーネントリストより、[ com.ibm.rational.*] コンポーネントの階層を開きます。

      8. [ com.ibm.rational.stp.*] サブコンポーネントを左クリックします。 コンテクストメニューから、[ メッセージとトレースのレベル ] > [ 詳細 - 中 ] を選択して、ページ下部の [ OK ] をクリックします。

      9. CM サーバー管理コンソールにログアウトします。 

      この設定は、即時有効になり、次のディレクトリにトレース診断ログファイル trace.log が出力されます。
      • %RATIONAL_COMMON%\CM\profiles\cmprofile\logs\server1\trace.log

      CM サーバー ロギングレベルの標準レベルへ戻す手順

      CM サーバー ロギングレベルの元の標準レベルへ戻します。


      1. 次の URL にて CM サーバー管理コンソールにアクセスします :



      http://<server_name>:<port>/ibm/console

      備考: CM サーバーの既定ポート番号は 12060 です。独自の IBM WebSphere Application Server 上で CM サーバーを使用している場合は、既定ポート番号は 9060 です。

      2. CM サーバー管理コンソールにログインします。

      3. 左側のメニューオプションから [ トラブルシューティング ] > [ ログおよびトレース ] をクリックします。

      4. CM サーバー名をクリックします。既定値は server1 です。

      5. [ ログ詳細レベルの変更 ] をクリックします。

      6. [ ランタイム ] タブをクリックし、コンポーネントリストより、[ com.ibm.rational.*] コンポーネントの階層を開きます。。

      7. [ com.ibm.rational.stp.*] サブコンポーネントを左クリックします。 コンテクストメニューから、[ メッセージとトレースのレベル ] > [ 情報 ] を選択して、ページ下部の [ OK ] をクリックします。

      8. CM サーバー管理コンソールにログアウトします。

      この設定は、即時有効になり、次のディレクトリにトレース診断ログファイル trace.log が出力されます。
      • %RATIONAL_COMMON%\CM\profiles\cmprofile\logs\server1\trace.log

      [{"Product":{"code":"SSSH5A","label":"Rational ClearQuest"},"Business Unit":{"code":"BU053","label":"Cloud & Data Platform"},"Component":"Web Server (7.1)","Platform":[{"code":"PF025","label":"Platform Independent"}],"Version":"7.1.1;7.1.2","Edition":"","Line of Business":{"code":"LOB45","label":"Automation"}}]

      Document Information

      Modified date:
      16 June 2018

      UID

      swg21432070