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ghostdevを0以外に設定されている環境において、AIX7.2TL3へアップグレード時にデバイス設定がリセットされる問題の対応方法

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Abstract

AIX 7.2 TL3へのアップグレード後の初回ブート時に全てのデバイス設定がリセットされます。

Content

1.対象のお客様:

ghostdevを0以外に設定されており、AIX7.2TL3へアップグレードをご検討されているお客様


2.対象のソフトウエア:

AIX 7.2


3.障害内容:

AIX 7.2 TL3へのアップグレード後の初回ブート時に全てのデバイス設定がリセットされます。


4.発生条件:

以下のすべての条件を満たす場合に問題が発生する可能性があります。
1) ファイルセット devices.chrp.base.rte のレベルが 7.2.3.0 (AIX 7.2 TL03 Service Packレベル 7200-03-00 から 7200-03-01)
2) sys0のパラメータであるghostdevを0以外に設定されている


5.原因:

APAR IJ10723の不具合のため

IJ10723: UPGRADING TO 7200-03 WITH GHOSTDEV ATTRIBUTE SET CLEARS ODM APPLIES TO AIX 7200-03
http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=isg1IJ10723

AIX 7.2 TL3で新たに追加されたsecure_boot属性をODMに格納するためのコードに不具合があり、アップグレード後の再起動時にパーティションIDが変更されたと誤認識(errptにPARTID_CHANGEが出力されますが、実際にパーティションIDの変更は行われていません)されるため、ghostdevが0以外に設定されている場合に、デバイス設定がリセットされます。

* clouddevが設定されている際のデバイスリセットの条件には、NVRAMの情報の確認もあるため、clouddevが0以外に設定されていてもデバイス設定はリセットされません。


6.障害時の影響範囲 :

全てのデバイス設定がリセットされます。


7.解決策:

7200-03-02-1846(devices.chrp.base.rte 7.2.3.16以上)の適用


8.回避策 :

以下のコマンドにより、AIX 7.2 TL3へのupgradeを行う前にsys0パラメータのghostdevを0に設定します。
アップグレード後の再起動が完了しましたら、必要に合わせて設定を元に戻します。

# chdev -l sys0 -a ghostdev=0


以上

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Document Information

Modified date:
26 September 2022

UID

ibm10792225