IBM Support

2019年 改元 （新元号）に関する WebSphere Application Server への影響について

Question & Answer


Question

元号が変更されることで、WebSphere Application Server(WAS)製品 に影響はありますか。

Answer

WAS自体の動作について想定される影響はありませんが、Javaが提供する和暦のインスタンスを使用している アプリケーションがWAS上で稼動している場合は、それらのアプリケーションに影響がでる可能性があります。 必要に応じてアプリケーション・ ベンダーにご確認ください。 
●Javaが提供する和暦のインスタンスで新元号を使用する場合
- java.util.JapaneseImperialCalendar (java.util.Date/Calendar)
Java8から追加されたJSR310 Date and Time API
- java.time.chrono.JapaneseDate
- java.time.chrono.JapaneseEra
●新元号の合字に対する処理がある場合
例として以下のようなものが考えられます。
 
- Normalizer により全角元号文字（㍾㍽㍼㍻など）を正規表現で分解する処理
- Characterクラスで用意される各種メソッドで全角元号文字（㍾㍽㍼㍻など）の各種属性を取得する処理
- EBCDICとUnicodeの変換処理でIBM Java固有のコンバータを利用している場合
- ソーティング を全角元号文字（㍾㍽㍼㍻など）対象に実施する処理
Javaに対する新しい元号に対応したアップデートが公開され、IBM Javaもそれに準じた対応を実施いたしました。
新元号(令和)対応のIBM Javaに関して情報は、以下をご参照ください。
Japanese era changes for the IBM SDK, Java Technology Edition
https://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=ibm10881392
※新元号の合字に関連した処理( 正規化、Characterクラスのメソッドでの各種属性の取得)については、Java8以降のみの対応となります。
新元号に対応したIBM Javaバージョンは、以下になります。
- Java 8 service refresh 5 fix pack 35 (8.0.5.35)  (Oracle 1.8.0_211) 以降
- Java 7 release 1 service refresh 4 fix pack 45 (7.1.4.45)  (Oracle 1.7.0_221) 以降
- Java 7 service refresh 10 fix pack 45 (7.0.10.45)  (Oracle 1.7.0_221) 以降
新元号に関するJavaの修正を取り込んだ個別修正をお使いのWAS環境に適用ください。

WebSphere Application Server Liberty:

バージョン 対応策
V8.5.0.0～V19.0.0.4 - IBM Java SDK 7.0 をお使いの場合：
  • 個別修正モジュールAPAR PH11179を適用します。
    適用後のバージョンは、IBM Java SDK 7 Service Refresh 10 Fix Pack 45 になります。
- IBM Java SDK 7.1(J9 2.7) / SDK 8 をお使いの場合：
  • IBM Java SDKs for Liberty を確認し、IBM Java SDK 7R1 Service Refresh 4 Fix Pack 45以降、または、IBM Java SDK 8 Service Refresh 5 Fix Pack 35以降 を適用します。

V9.0 WebSphere Application Server traditional:

バージョン 対応策
V9.0.0.0～V9.0.0.11

V8.5 WebSphere Application Server traditional および Hypervisor Edition:

バージョン 対応策
V8.5.0.0～V8.5.5.15
- IBM Java SDK 8.0 をお使いの場合（Java SDK 6.1/7.0/7.1から移行した環境 ）：
  • Fix Pack 8.5.5.9 以降にバージョンアップし、個別修正モジュールAPAR PH11175 を適用します。
    適用後のバージョンは、IBM Java SDK 8.0 Service Refresh 5 Fix Pack 35 になります。
- IBM Java SDK 8.0を同梱したWASv8.5.5.11以降をインストールしお使いの場合(bundled Java 8)：
  • 個別修正モジュールAPAR PH11176 を適用します。
    適用後のバージョンは、IBM Java SDK 8.0 Service Refresh 5 Fix Pack 35 になります。
- IBM Java SDK 7.1 をお使いの場合：
  • Fix Pack 8.5.5.2 以降にバージョンアップし、個別修正モジュールAPAR PH11178  を適用します。
    適用後のバージョンは、IBM Java SDK 7R1 Service Refresh 4 Fix Pack 45 になります。
- IBM Java SDK 7.0 をお使いの場合：
  • Fix Pack 8.5.5.0 以降にバージョンアップし、個別修正モジュールAPAR PH11179  を適用します。
    適用後のバージョンは、IBM Java SDK 7 Service Refresh 10 Fix Pack 45 になります。
※Java6 は、2018年4月30日をもってEOSとなっております。そのため、新元号に関してもJava 6への修正は公開されません。ご注意ください。 
WAS V7/V8 サポート終了 およびWAS V8.5同梱のJava 6/7のサポート終了について 
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=jpn1J1013265
【変更履歴】
2019/04/27 新元号対応したJavaの修正を含んだWAS個別修正情報追記
2019/04/24 IBM Java 修正情報追記

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Document Information

Modified date:
29 April 2019

UID

ibm10741075

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