IBM ViaVoice(R) for Windows(R), V10 日本語版の発表
[1]発表の概要
[1-1]製品の概要
平成14年8月27日付けで、パソコン上で動作するIBM(R)の連続音声認識プログラム、ViaVoice(R) (ビアボイス)の新しいバージョン、「IBM ViaVoice for Windows, Version 10 日本語版」(以下ViaVoice V10と略す)を発表いたします。ViaVoice V10はIBMの30年以上に及ぶ音声認識研究開発の頂点をきわめるもので、次世代認識エンジンを搭載し、さらにくだけたしゃべり方に対応した高い認識精度をもつ最新の音声認識・音声合成ソフトウェアです。
ViaVoice V10にはその用途に合わせて下記の3種類のパッケージがあります。
-音声による文章入力や、音声合成による読み上げを主な使い道とする、ViaVoice for Windows, Standard V10 日本語版 (以下、Standard版)
-音声による文章入力、音声合成に加え、さらにWindowsの音声操作や会話処理が可能な、ViaVoice for Windows, Pro V10 日本語版 (以下、Pro版)
-Pro版のマイクに代え、クリアな音声認識を実現するUSBヘッドセット型マイクを同梱した、ViaVoice for Windows, Premium V10 日本語版 (以下、Premium版)
上記に加え、ViaVoice V9あるいはそれ以前の製品をすでにお持ちの方のためにバージョンアップ版を主としてIBMショッピング:
http://www.ibm.com/jp/shop/shopibm/viavoicev10/ あるいはフリーダイヤル0120-80-4545
にて販売します。
学生及び教職員の方向けには、Pro版に学割パックを用意しています。
ViaVoice with ATOK15をお持ちの方には音声認識エンジン部分をV10相当にする、ViaVoice with ATOK15用 V10 バージョンアップ版(Webサイトからのダウンロード販売のみ)があります。詳しくはViaVoiceのホームページ、「ボイスらんど」(http://www.ibm.com/jp/voiceland/)をご覧ください。
Pro版、学割パック、Standard版、Premium版の店頭発売予定日は9月6日です。
バージョンアップ版の発売予定日は9月27日です。
ViaVoice with ATOK15用 V10 バージョンアップ版のダウンロード販売開始予定日は10月11日です。
[1-2]ハイライト
ViaVoice V10 には以下のような新機能があります。
■次世代音声認識エンジン搭載
○今までよりも、さらにくだけたしゃべり方に対応しています。(当社比)
例えば、
- 「音声認識システムを使うと、キーボード入力なんか
よりも、ぜんぜん速く入力できるんですって。
初めての人でもワープロ検定持ってる人みたいに入力
できちゃうみたいよ。」
○うっかり出てしまう「え~」「あ~」などの言葉に強くなっています。
「プレゼンテーション」トピック(ViaVoiceのオプション辞書)を新たに開発しました。このトピックをONにすることによりプレゼンテーションをしている場合などに特有の「え~」「あ~」などの言葉を効果的に取り除くことができます。
例えば、
- 「<え~>本日は 音声認識システムの <え~>使い方に
ついて ご紹介してみたいと思います。
音声認識システムは <え~>人が発した声を
<お~>単語や文に変換いたします」
- 「本日は、音声認識システムの、使い方について、
ご紹介してみたいと思います。
音声認識システムは、人が発した声を、単語や文に
変換いたします。」
プレゼンテーション・トピックをONにしていると「、」「。」などの句読点も自動的に挿入することができます。
○基本語彙を12万語に増強しました。
最新の語彙にも対応しています。また、辞書への単語の追加登録も簡単に行うことができます。
○対雑音性能を強化しています。
ViaVoiceのオプションに「音声入力環境」スライドバーを導入しました。このバーを適切に設定することにより、強く発声しないとなかなか認識してくれなかったり、あるいは何も発声していないのにノイズを勝手に認識して入力されてしまうイライラが解消されます。

○学習機能をさらに強化しています。
1分間でできるクイックエンロール(声の登録)を終えるだけで、すぐに自動学習に移行するようになりました。ViaVoiceに含まれている音声入力用のワープロ「SpeakPad」(スピークパッド)や、Microsoft Wordで音声入力をすると、音声情報が蓄積されてゆき、ある一定量に達すると声の解析が行われます。
■新音声合成エンジン搭載
従来に比べて、さらになめらかな話し方になっています(当社比)。認識結果やメール文章などをなめらかに読み上げることが出来ます。
男性、女性の声の切り替えもできます。
■録音ファイルの音声認識に対応(Pro版、Premium版)
○Windowsに標準の .wav ファイルの読み込みに対応しました。SpeakPad、あるいはWordのディクテーション・メニューから読み込み、録音した音声を書き起こすことができます。ICレコーダーなどで録音した音声ファイルを .wav ファイルに変換してからお使いいただけます(※)。なお、認識精度を上げるため、.wav ファイルに変換する際は、22KHzあるいは11KHzサンプリングの16ビット・モノラルを推奨いたします。

※ご注意:
音声認識処理をするためには、録音した音声がヘッドセットマイクなどで音声入力したのとほぼ同じ品質である必要があります。複数の人がしゃべっているインタビュー、あるいは会議、講演、電話などをそのまま録音した音声は音声認識に適しません。
○バッチエンロールに対応
あらかじめ録音しておいたエンロール文章をあとで読み込んで声の登録処理をすることができます。これにより、自分以外の人の声でも事前にエンロール文章を録音してもらえば、その人の音声の書き起こし処理もできるようになります。

■VoiceCenterが使いやすく
○ViaVoiceが動いているときに常駐するVoiceCenter(ボイスセンター)がフローティング・ビューになりました。

長さや位置を自由に設定することができます。このViaVoiceメニューからSpeakPadの開始、読み上げの指示、音声コマンド指示、ボイス・マウス、単語登録、ViaVoiceオプションの呼び出し、マクロ登録などを行うことができます。
■起動スピードを高速化
ViaVoiceのオプションにInternetExplorerの「お気に入り」情報の読み込みをカットするオプションを追加しました。これにより、ViaVoiceの起動時間が短縮されます。
■マクロ機能の強化(Pro版、Premium版)
○複数のアプリケーションにまたがったマクロを作成可能になりました。
例えば、2つのアプリケーション間でのコピー&ペーストなどの処理を一声でできるようになります。
○マクロの実行スピードの調節が可能になりました。
従来はマクロの記憶時のスピードと同じスピードで実行していましたが、マクロのプロパティに実行スピードを調整するスライドバーを導入することでより迅速に実行できるようになりました。
■Pro版、Standard版にIP電話にも適したステレオヘッドホンを採用
○Pro版にはおしゃれなステレオネックバンド型マイクを採用しました。アームが頭の後ろを回るため、髪が気になる女性の方にも安心してお使いいただけます。ヘッドホンのボリュームコントロール、マイクのミュートスイッチ(ON/OFFスイッチ)もついています。

○Standard版にはステレオヘッドセット型マイクを採用しました。

○Premium版には高品質な音声入力を可能にするUSBアダプター付きヘッドセット型マイクを採用しました。
[1-3]お勧めしたいお客様
本製品は個人の方や企業での一括使用を対象としており、以下の用途に適しています。
・最先端の音声認識技術をお使いになりたい方
・文章入力の生産性を向上させたい方
・パソコン操作の生産性を向上させたい方
・入力業務の生産性を向上させたい企業
・テープ起こしを外注化せず、内部で行いたい企業
[1-4]販売窓口と発注情報
販売窓口:
・一般小売店
・弊社ビジネスパートナー
・弊社営業担当員
・弊社通信販売窓口
発注情報:
製品名 | 製品番号 | JANCODE | IBM標準使用料金 | 出荷開始予定日 |
ViaVoice for Windows, Standard V10 日本語版(ステレオヘッドセット型マイク付) | 45P8718 | 4968665300124 | 7,800円 | 平成14年9月6日 |
ViaVoice for Windows, Pro V10 日本語版(ステレオネックバンド型マイク付) | 45P8717 | 4968665300094 | 18,000円 | 平成14年9月6日 |
ViaVoice for Windows, Premium V10 日本語版(USBアダプター付きヘッドセット型マイク) | 45P8716 | 4968665300063 | 22,800円 | 平成14年9月6日 |
ViaVoice for Windows, Pro V10 バージョンアップ 日本語版(マイク無し) | 45P8722 | 4968665300100 | 5,600円 | 平成14年9月27日 (IBMショッピング) |
ViaVoice for Windows, Pro V10 学割パック 日本語版(ステレオネックバンド型マイク付き) | 45P9076 | 4968665304672 | 14,000円 | 平成14年9月6日 |
ViaVoice with ATOK15用 V10 バージョンアップ(マイク無し) | 45P9443 | - | 3,000円 | 平成14年10月11日 (ダウンロード販売) |
ViaVoice for Windows, Pro USB Editioin Release 10 米国英語版(USBステレオヘッドセット型マイク付き) | 45P8702 | - | 28,600円 | 平成14年9月6日 (IBMショッピング) |
店頭販売日は、地域、店舗により遅れる場合があります。
学割パックの購入の際には、学生の場合には「学生証」、教職員の場合には「身分証明書」を提示する必要があります。学生とは、
中学校、高校、高等専門学校、短期大学、大学、専修学校等の学生とします。教職員とは、幼稚園、小学校、中学校、高校、
高等専門学校、短期大学、大学、専修学校、盲学校、聾学校および養護学校の教職員とします。
バージョンアップ版の対象は、ViaVoice Gold 日本語版、ViaVoice 98 日本語版、ViaVoice 98 FriendlySpeak 日本語版、ViaVoice ミレニアム(Standard、Pro、Pro USB)日本語版、ViaVoice V8(Premium、Pro、Standard)日本語版、およびViaVoice V9 (Premium、Pro、Standard)日本語版です。ViaVoiceと他製品をバンドルしたパッケージ商品も対象となりますが、バージョンアップされるのはViaVoiceのみです。バンドルされている他製品のバージョンアップは含まれておりません。
(ご注意:バージョンアップ版に関しては、インストールのプログラムにて対象バージョンをお持ちかどうか確認していますので、対象バージョンをお持ちの方のみしかご使用いただけません。したがって、ご購入に関しては、旧バージョンのライセンス証書の返却あるいは提示は必要ありません。)
ViaVoice with ATOK15用バージョンアップ版の対象はViaVoice with ATOK15のみです。
米国英語版ViaVoiceをご使用の際は、Windowsの米国英語版をご使用ください。
なお、現在販売中の下記2製品もひきつづき、Version10でご利用いただけます。
ViaVoice用手持ちマイク | 29P3623 | 6,800円 | マイクの選択肢を増やしたい方 |
ViaVoice for Windows マイクロフォン・キット(ヘッドセットマイクとUSBアダプターのセット) | 11P5861 | 7,600円 | 古いバージョンをお持ちの方で、USBマイクへの移行をご希望の方 |
[1-5]関連情報
ViaVoiceのホームページ(ボイスらんど)をご参照ください。役に立つ情報や最新の情報が記載されています。
http://www.ibm.com/jp/voiceland/
[1-6]商標
IBM、ViaVoiceは、IBM Corporationの商標。Lotusは、IBM Corporation およびLotus Development Corporationの商標。Microsoft、Windowsは、Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標。Pentiumは、Intel Corporationの米国およびその他の国における商標。他の会社名、製品名、サービス名等は、それぞれ各社の商標。
ThinkPad ( ノートブック製品 ) 、ThinkCentre ( デスクトップ製品 ) およびその他のPC製品はLenovo社の製品です。このページはIBMおよびLenovo社のThinkPad ThinkCentreの両サイトへのリンクを含んでいます。詳細はこちら。