サービスユーザーが 2 次 Domino ドメイン (オンプレミスハブドメインではないドメイン) にいる場合は、2 次ドメイン内のメールハブサーバーを介して、そのユーザーにメールを配信する準備をします。
このタスクについて
すべてのユーザーもオンプレミスハブドメイン内にいる場合は、この手順をスキップします。
2 次ドメインにサービスユーザーへのメール配信を構成するには、この手順の説明に従って、必要な接続文書を 2 次ドメインの Domino ディレクトリに作成します。また、この手順の説明に従って、メール配信パフォーマンスを最適化するための構成設定も行います。
この手順のステップにより、2 次ドメイン内のオンプレミスユーザーから送信されるメールが、同じドメイン内のサービスユーザーに配信されるようになります。
他のドメイン内のオンプレミスユーザーから 2 次ドメイン内のサービスユーザーにメールを配信するには、他のドメインから 2 次ドメインへのメール配信を構成します。
他の Domino ドメイン、または Domino メールサーバーが組み込まれていない外部ドメインからメールを配信できます。詳しくは、 Domino の資料でトピック「Notes 配信を設定する」を参照してください。
インターネット上の外部ユーザーから 2 次ドメイン内のサービスユーザーにメールを配信するには、メールを受け入れるよう SMTP サーバーを構成します。2 次ドメイン内のメールハブサーバーにメールを配信します。詳しくは、 Domino の資料でトピック「SMTP を使ってメールを送受信するよう Domino を設定する」を参照してください。インターネットから受信されるメールに対するウィルススキャンやスパムフィルタの構成は、各自の責任で行ってください。
手順
- 少なくとも 1 つの Domino サーバーをメールハブサーバーとしてドメインにインストールしてセットアップするか、既存のサーバーを使用します。
メールをサービスに配信するサーバーは、 Domino 8.5.1 フィックスパック 2 以降のバージョンでなければなりません。
- サービスユーザードメインの Domino ディレクトリに、以下の接続文書を作成します。
これらの接続文書により、サーバーがサービスに対して接続とメール配信を行うことができるようになります。
表 1. サービスに接続するために使用される接続文書フィールド |
値 |
追加情報 |
基本 - 接続タイプ |
ローカルエリアネットワーク |
なし |
接続タイプ - ソースサーバー |
* |
なし |
基本 - ソースドメイン |
サービスユーザードメインの名前、例えば PowerRenovations |
送信側と受信側のドメインに同じ値を指定します。 |
基本 - 使用ポート (Basics - Use the ports) |
該当する TCP/IP ポート |
なし |
基本 - 使用優先度 |
標準 |
なし |
基本 - 宛先サーバー |
*mail_server_certifier |
例えば、サービスメールサーバー認証者が /SCN/Renovations である場合は、 */SCN/Renovations を指定します。
|
基本 - 宛先ドメイン |
サービスユーザードメインの名前、例えば PowerRenovations |
送信側と受信側のドメインに同じ値を指定します。 |
基本 - オプションのネットワークアドレス |
会社が使用しているデータセンターに応じて、notes.na.collabserv.com または notes.ap.collabserv.com |
サービス内のプロキシサーバーの DNS ホスト名 |
複製/配信 - 複製タスク (Replication/Routing - Replication task) |
使用不可 |
なし |
複製/配信 - 配信タスク (Replication/Routing - Routing task) |
なし |
なし |
スケジュール |
使用不可 |
なし |
表 2. オンプレミスドメイン内のメールサーバーからサービス内のメールハブサーバーにメールを配信するために使用される接続文書フィールド |
値 |
追加情報 |
基本 - 接続タイプ |
ローカルエリアネットワーク |
なし |
接続タイプ - ソースサーバー |
サービスユーザードメイン内の、このサービスにメールを配信するローカルメールハブサーバーまたはメールハブサーバーグループの名前 (例: Mailhub2/Renovations または HubMailGroup)
ドメイン内の他のサーバーは、このサーバーまたはグループにメールを配信できる必要があります。
|
グループを指定する場合、以下のようにする必要があります。 - グループ名がアルファベット順で名前 LLNMailHubs より前に出現すること。
例えば、HubMailGroup は使用できますが、MailGroupHub は使用できません。
- グループ名を CustomerMailHubs にすることはできません。これは、サービス内で使用するための既存のグループです。
- グループタイプが [サーバーのみ] であること。
- メンバーは、このサービスにメールを配信する先のサーバーの名前であること。
|
基本 - ソースドメイン |
サービスユーザードメインの名前、例えば PowerRenovations |
送信側と受信側のドメインに同じ値を指定します |
基本 - 使用優先度 |
標準 |
なし |
基本 - 宛先サーバー |
LLNMailHubs |
なし |
基本 - 宛先ドメイン |
サービスユーザードメインの名前、例えば PowerRenovations。 |
送信側と受信側のドメインに同じ値を指定します |
基本 - オプションのネットワークアドレス |
会社が使用しているデータセンターに応じて、notes.na.collabserv.com または notes.ap.collabserv.com |
サービス内のプロキシサーバーの DNS ホスト名 |
複製/配信 - 複製タスク (Replication/Routing - Replication task) |
使用不可 |
なし |
複製/配信 - 配信タスク (Replication/Routing - Routing task) |
メール配信 |
なし |
スケジュール |
使用可能 |
なし |
表 3. サービス内のメールハブサーバーからサービスユーザーメールサーバーにメッセージを配信する接続文書フィールド |
値 |
追加情報 |
基本 - 接続タイプ |
ローカルエリアネットワーク |
なし |
接続タイプ - ソースサーバー |
LLNMailHubs |
これは、サービス内のメールハブサーバーのこのグループです。 |
基本 - ソースドメイン |
サービスユーザードメインの名前、例えば PowerRenovations |
送信側と受信側のドメインに同じ値を指定します。 |
基本 - 使用優先度 |
標準 |
なし |
基本 - 宛先サーバー |
LLNServers |
これは、サービス内のメールとディレクトリサーバーのこのグループです。 |
基本 - 宛先ドメイン |
サービスユーザードメインの名前、例えば PowerRenovations |
送信側と受信側のドメインに同じ値を指定します。 |
基本 - オプションのネットワークアドレス |
空白のまま |
なし |
複製/配信 - 複製タスク (Replication/Routing - Replication task) |
使用不可 |
なし |
複製/配信 - 配信タスク (Replication/Routing - Routing task) |
メール配信 |
なし |
スケジュール |
使用可能 |
なし |
- 各サーバーに LLNServers グループへのアクセス権を付与するには、以下の手順を実行します。
- ドメインの Domino ディレクトリにあるサーバー文書を開きます。
- [セキュリティ] タブをクリックします。
- 以下のいずれかの手順を実行します。
- [サーバーにアクセス] フィールドに LLNServers を追加します。
- [すべてのトラステッドディレクトリでリストされているユーザー] チェックボックスをクリアし、[サーバーへのアクセス不可] の設定によって LLNServers へのアクセスが拒否されないようにします。
- 各メールハブサーバーで以下の手順を実行して、配信の再試行間隔をカスタマイズします。
- Domino Administrator
クライアントから、ドメイン内のサーバーを開きます。
- をクリックします。
- メールハブサーバーに適用される構成設定文書を作成または編集します。
- をクリックします。
- [転送再試行間隔の初期値] フィールドに、1 分と指定します。
- メール配信で複数の転送スレッドの使用を許可するには、各メールハブサーバーで以下の手順を実行します。
- サーバーの notes.ini ファイルに以下の設定を追加します。
RouterAllowConcurrentXferToAll=1
- 以下の手順を実行して、単一の宛先への配信に使用される転送スレッドの数を制限します。この設定により、遅い接続速度での単一の宛先への配信が、転送スレッドを独占して他の宛先への配信を妨げてしまう可能性を減らすことができます。
- IBM Domino Administrator で をクリックします。
- メールサーバーに適用される構成設定文書を追加または編集します。
- をクリックします。
- [同時に実行できる最大転送スレッド数] フィールドに 4 を指定します。
注: これらの手順では、メールをサービスだけでなく、どの宛先に配信する場合にも、複数の転送スレッドを使用できます。ユーザーをサービス用にプロビジョンしたら、メール配信をモニターします。設定が、サービス以外の宛先への配信のパフォーマンスに悪影響を与えていないことを確認してください。