DB2 Version 10.1 for Linux, UNIX, and Windows

Linux または UNIX における IBM データ・サーバー製品の PHP 環境のセットアップ

IBM® データベース・サーバーに接続して SQL ステートメントを実行するには、その前に PHP 環境をセットアップする必要があります。

始める前に

以下の必須ソフトウェアがシステムにインストールされている必要があります。

手順

ibm_db2 拡張モジュールおよび pdo_ibm php 拡張モジュールをインストールするには、次のようにします。

  1. export コマンドを使用して、環境変数 IBM_DB_HOME を設定します。
    $export IBM_DB_HOME=DB2HOME
    DB2HOME は、IBM データ・サーバー製品がインストールされているディレクトリーです。例:
    $ export IBM_DB_HOME=/home/db2inst1/sqllib
  2. 以下の 3 つのいずれかの方式を使用して、ibm_db 拡張モジュールおよび pdo_ibm 拡張モジュールをインストールします。
    • PHP Extension Community Library (PECL) に含まれている pecl install コマンドを使用します。
      • ibm_db2 拡張モジュールをインストールするには、次のようにします。
        $ pecl install ibm_db2
      • pdo_ibm 拡張モジュールをインストールするには、次のようにします。
        $ pecl install pdo_ibm
    • ソース・コードに含まれるコマンドを使用します。
      1. ソース・アーカイブを解凍します。
      2. 解凍されたディレクトリーから以下のコマンドを実行します。
        $ phpize --clean
        $ phpize
        $ ./configure
        $ make
        $ make install
      3. pdo_ibm 拡張モジュールをインストールする場合、以下の configure コマンドを実行する必要があります。
        $./configure --with-PDO_IBM=DB2HOME
        DB2HOME 変数は、IBM データ・サーバー製品がインストールされているディレクトリーです。
    • IBM データ・サーバー製品に含まれているコンパイル済み拡張モジュールを使用します。
      1. 次のコマンドを発行し、ご使用の PHP 環境がスレッド・セーフか非スレッド・セーフのどちらであるかを判別しなければなりません。
        $ php -info| grep "Thread Safe"
      2. IBM Data Server Client および IBM Data Server Driver Package ソフトウェアには次の 2 種類の PHP ドライバーが同梱されています。
        • スレッド・セーフ: ibm_db2_XX_ts.so および pdo_ibm_XX_ts.so
        • 非スレッド・セーフ: ibm_db2_XX_nts.so および pdo_ibm_XX_nts.so
        cp コマンドを使用して、適切な PHP ドライバー共有ライブラリー・ファイルをインストール済みの PHP 拡張モジュールのディレクトリーに、ibm_db2.so ファイルおよび pdo_ibm.so ファイルとしてコピーします。
        32 ビットの PHP ドライバーの場合:
        $ cp DB2HOME/php/php32/ibm_db2_XX_[ts/nts].so <local_php_directory>/php/lib/php/extensions/ibm_db2.so
        $ cp DB2HOME/php/php32/pdo_ibm_XX_[ts/nts].so <local_php_directory>/php/lib/php/extensions/pdo_ibm.so
        64 ビットの PHP ドライバーの場合:
        $ cp DB2HOME/php/php64/ibm_db2_XX_[ts/nts].so <local_php_directory>/php/lib/php/extensions/ibm_db2.so
        $ cp DB2HOME/php/php64/pdo_ibm_XX_[ts/nts].so <local_php_directory>/php/lib/php/extensions/pdo_ibm.so
        DB2HOME 変数は、IBM データ・サーバー製品がインストールされているディレクトリーです。
  3. 選択したエディターで php.ini ファイルを開きます。<local_php_directory>/php/lib ディレクトリーにある php.ini ファイルの extension エントリーを、PHP ドライバーを参照するように編集します。
    extension=pdo.so
    extension=ibm_db2.so
    extension=pdo_ibm.so
  4. AIX オペレーティング・システム以外の Linux および UNIX オペレーティング・システムの場合、LD_LIBRARY_PATH 変数を設定して、libdb2.so CLI ドライバー・ファイルに PHP ドライバーがアクセスできるようにします。AIX オペレーティング・システムの場合、LIBPATH 変数を設定する必要があります。
    • AIX オペレーティング・システム以外の 32 ビットの Linux および UNIX オペレーティング・システムの場合、export コマンドを使用して、IBM_DB_HOME/lib32 ディレクトリーを LD_LIBRARY_PATH 変数に設定します。
      export LD_LIBRARY_PATH=DB2HOME/lib32
    • 32 ビットの AIX オペレーティング・システムの場合、export コマンドを使用して IBM_DB_HOME/lib32 ディレクトリーを LIBPATH 変数に設定します。
      export LIBPATH=DB2HOME/lib32
    • AIX オペレーティング・システム以外の 64 ビットの Linux および UNIX オペレーティング・システムの場合、export コマンドを使用して LD_LIBRARY_PATH 変数を IBM_DB_HOME/lib64 ディレクトリーに設定します。
      export LD_LIBRARY_PATH=DB2HOME/lib64
    • 64 ビットの AIX オペレーティング・システムの場合、export コマンドを使用して LD_LIBRARY_PATH 変数を IBM_DB_HOME/lib64 ディレクトリーに設定します。
      export LIBPATH=DB2HOME/lib64
  5. オプション: IBM データベース・サーバーに接続している PHP アプリケーションが HTTP サーバー環境で実行されている場合、次のようにします。
    1. LD_LIBRARY_PATH 変数を httpd.conf ファイルに追加します。 32 ビット・アーキテクチャーの場合、LD_LIBRARY_PATH を DB2HOME¥lib32 ディレクトリーに設定します。 64 ビット・アーキテクチャーの場合、LD_LIBRARY_PATH を DB2HOME¥lib64 ディレクトリーに設定します。
    2. HTTP サーバーを再始動し、新しい構成設定が有効になるようにします。