未フォーマット・イベント表からデータを抽出するルーチン

未フォーマット・イベント (UE) 表に書き込むイベント・モニターによって 収集されたデータに対して照会を実行するためには、 まずデータを UE 表から抽出する必要があります。 抽出には、この目的のために用意されている 2 つのルーチンのどちらかを使用します。 EVMON_FORMAT_UE_TO_TABLES プロシージャーは、 UE 表からデータを抽出してリレーショナル表を作成します。 EVMON_FORMAT_UE_TO_XML 表関数は、XML 文書を作成します。
EVMON_FORMAT_UE_TO_TABLES
EVMON_FORMAT_UE_TO_TABLES プロシージャーは、 イベント・モニターが生成した UE 表を参照し、 表の中のデータを、照会可能なリレーショナル表に抽出します。作成される表の数は、イベント・モニターのタイプ、および イベント・モニターがデータを収集する論理データ・グループによって異なります。一般的には、 論理データ・グループごとに別の表にデータは書き込まれます。 例えば、パッケージ・キャッシュ・イベント・モニターは、 3 つの論理データ・グループ (pkgcache と pkgcache_metrics、 および pkgcache_stmt_args) からイベント・データを収集します。したがって、EVMON_FORMAT_UE_TO_TABLES は 3 つの表を作成します。
注: EVMON_FORMAT_UE_TO_TABLES は、 CONTROL 論理データ・グループについては表を作成しません。

UE 表からリレーショナル表を作成するだけでなく、 バージョン 10.1 以降、 EVMON_FORMAT_UE_TO_TABLES プロシージャーは、UE 表からデータを除去する機能も備えています。 PRUNE_UE_TABLES オプションを EVMON_FORMAT_UE_TO_TABLES に使用すると、リレーショナル表に正常に挿入されたデータは、 未フォーマット・イベント (UE) 表から削除されます。

EVMON_FORMAT_UE_TO_XML
EVMON_FORMAT_UE_TO_XML 表関数は、 イベント・モニターが生成した UE 表を参照し、 表の中のデータを XML 文書に抽出します。この場合、 pureXML® を使用して、この文書を必要に応じて何度でも照会することができます。
注 :
  • この表関数の機能は、db2evmonfmt ユーティリティーに -fxml オプションを指定して使用する場合と似ています。 EVMON_FORMAT_UE_TO_XML を db2evmonfmt の代わりに使用する場合、 次のような相違点があります。
    • EVMON_FORMAT_UE_TO_XML は表関数です。そのため、 SQL ステートメントの一部として呼び出されます。db2evmonfmt は、個別のユーティリティーとして 実行されます。
    • EVMON_FORMAT_UE_TO_XML の場合、SELECT ステートメントに WHERE 節を指定して、UE 表のイベントをフィルタリングできます。db2evmonfmt の場合、 イベント・データのフィルタリングについては限られた機能しかありません。
  • EVMON_FORMAT_UE_TO_XML の出力 XML 文書を、 db2evmonfmt によってフォーマットしてフラット・テキスト・ファイルを作成することができます。

どちらのルーチンも、ルーチンの呼び出しには SELECT ステートメントを含めて、 どのデータを抽出するか条件を指定する必要があります。