IBM Support

(参考) NICE (Notes Install Cleanup Executable) ツールの使用について

Technote(トラブルシューティング)


問題

NICE (Notes Install Cleanup Executable) ツールを使用すると、失敗したインストール、失敗したアンインストール、または失敗したアップグレードをクリーンアップすることができます。また、アップグレードインストールの実行に先立ち、このツールを使用して既存バージョンの Lotus Notes をアンインストールし、無関係のファイルをクリーンアップすることもできます。このツールは、サポートされている Windows プラットフォーム上の Lotus Notes 8.x インストール済み環境でのみ利用でき、システム管理者として実行する必要があります。

解決方法

nice.exe の入手方法

Notes Install Cleanup Executable ツール (nice.exe) は、以下のリンクで示される IBM Support FTP サイトよりダウンロードすることができます。


メモ: nice.exe は Lotus Notes インストールキットの Utility サブディレクトリにもあります。


動作について

このツールは、レジストリ設定値、プログラムファイル、Lotus Notes ユーザーのデータファイルなど、さまざまなファイルや設定を削除します。このツールは、「xpdInstallLocation」値または「XPD_INSTALL_LOCATION」値を含むレジストリの設定 (以下参照) を検索することにより、適用可能なファイルおよびフォルダの場所を取得します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\IBM\Lotus\Expeditor\[UpgradeCode]
HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\IBM\Lotus\Expeditor\[UpgradeCode]
HKEY_USERS\.DEFAULT\Software\IBM\Lotus\Expeditor\[UpgradeCode]
HKEY_USERS\.DEFAULT\Software\IBM\Lotus\Expeditor\[TARGETUPGRADECODE1]
HKEY_USERS\.DEFAULT\Software\IBM\Lotus\Expeditor\[TARGETUPGRADECODE2]
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\IBM\Lotus\Expeditor\[TARGETUPGRADECODE3]
HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\IBM\Lotus\Expeditor\[TARGETUPGRADECODE3]
HKEY_USERS\.DEFAULT\Software\IBM\Lotus\Expeditor\[TARGETUPGRADECODE3]
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\IBM\Lotus\Expeditor\[TARGETUPGRADECODE1]
HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\IBM\Lotus\Expeditor\[TARGETUPGRADECODE1]
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\IBM\Lotus\Expeditor\[TARGETUPGRADECODE2]
HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\IBM\Lotus\Expeditor\[TARGETUPGRADECODE2]

このツールは、Lotus Notes のプロセスとサービスが実行されているかチェックします。

NICE が特定のプロセスを検出した場合、ユーザーは Lotus Notes をシャットダウンするよう求められます。NICE はこれらのプロセスを自動的には閉じません。プロセスリストには次のものが含まれます。

notes2.exe
ntaskldr.exe
notes.exe
nlnotes.exe
sametime75.exe
nminder.exe
soffice.bin
soffice.exe

NICE は特定のサービスを検出した場合、そのサービスを停止します。サービスリストには次のものが含まれます。

Lotus Notes 診断
マルチユーザークリーンアップサービス
Lotus Notes シングルログオン
Lotus Notes Smart Upgrade サービス

次に、NICE は次のアイテムを削除します。

-- 「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\SharedDlls」レジストリ設定に基づく共有 DLL ファイル

-- Lotus Notes ワークスペースディレクトリ (8.x 以降の場合)
ユーザーのデータディレクトリ/ワークスペース

-- プログラムファイル ([Remove all program files] のチェックボックスまたはコマンドラインオプションが有効な場合)
\Program Files\IBM\Lotus\Notes\Data サブディレクトリを 除き、\Program Files\IBM\Lotus\Notes ディレクトリのすべての内容が削除されます。
メモ: 上記のように削除されるのは、[Remove all data files] が有効でない場合のみです。

-- デスクトップショートカット
[スタート] - [プログラムのショートカット] と同様に、Lotus Notes、Lotus Domino Designer、Lotus Domino Administrator、および組み込み Lotus Symphony のデスクトップショートカットが削除されます。

-- Lotus Notes データファイル ([Remove all data files] のチェックボックスまたはコマンドラインオプションが有効な場合)
レジストリで指定されている Lotus Notes データディレクトリが削除されます。

メモ: NICE ツールを実行する前に、Lotus Notes クライアントをバックアップすることを考慮してください。詳細については、Lotus Notes/Domino Wiki の「 Backing up and restoring Notes client data」を参照してください。


NICE の利用について

NICE ツールの実行を考慮するのは、次のような状況です。

-- クリーンインストール
クリーンインストールの準備として、既存の Lotus Notes インストールを削除し、レジストリを消去します。

-- インストールの失敗
同じリリースでのクリーンインストールの準備として、レジストリからインストールバージョンを検出し、レジストリ設定とシステム上のファイルを消去します。

-- アップグレードの失敗
クリーンインストールまたはリリースアップの準備として、レジストリからインストールバージョンを検出し、レジストリ設定とシステム上のファイルを消去します。

-- アンインストールの失敗
クリーンインストールの準備として、レジストリからインストールバージョンを検出し、レジストリ設定とシステム上のファイルを消去します。

すべての状況で、以下のことが発生します。

-- レジストリで Lotus Notes バージョンが検出されないにもかかわらず、デフォルトの場所にファイルが存在する場合、ユーザーはこれらのファイルをディスクから削除するよう求められます。たとえば、[プログラムの追加/削除] ダイアログに Lotus Notes のエントリがない場合、NICE はレジストリ「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Lotus\Notes」にキーがあるか検出し、PROGDIR および DATADIR の情報をこのレジストリから取得し、削除を行います。「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Lotus\Notes」にキーがない場合、NICE は何もしません。

-- [プログラムの追加/削除] に Lotus Notes のエントリがないもにもかかわらず、「HKCU\Software\Lotus\Notes\Installer」または「HKLM\Software\Lotus\Notes」にレジストリキーが存在する場合は、これらのレジストリ設定を削除できます。たとえば、[プログラムの追加/削除] に Lotus Notes のエントリがない場合、NICE は PROGDIR および DATADIR の情報を「HKLM\Software\Lotus\Notes」から取得し、プログラムファイルの削除、ショートカットの削除、およびレジストリのクリーンアップを続行します。


ツールの実行

ツールによって削除されるファイルおよび設定を正確に把握したら、次の手順で NICE (Notes Install Cleanup Utility) ツールを実行します。

メモ: ツールの実行前に、ユーザーのファイルをバックアップすることを考慮してください。ファイルのバックアップについては、Lotus Notes/Domino Wiki の「 Backing up and restoring Notes client data」を参照してください。

1. システム管理ユーザーとして Windows オペレーティングシステムにログインし、Lotus Notes が実行されていないことを確認します。

2. NICE ツールを見つけて実行します。Lotus Notes インストールキットの Utility サブディレクトリで nice.exe 実行可能ファイルをダブルクリックするか、コマンドラインで nice.exe を実行します。

ツールによって既存の Lotus Notes インストール済み環境がチェックされ、インストールされているバージョンが示されます。また、ユーザーは削除オプションを指定できるようになります。

NICE ツールの実行画面

3. (省略可能) \Program Files\IBM\Lotus\Notes ディレクトリで適合するファイルおよびフォルダを削除する場合は、 [Remove all program files] を有効にします。

メモ: \Program Files\IBM\Lotus\Notes\Data サブディレクトリを除き、\Program Files\IBM\Lotus\Notes ディレクトリのすべての内容が削除されます。

4. (省略可能) レジストリで指定されたユーザーのデータディレクトリを削除する場合は、 [Remove all data files] を有効にします。

5. [Remove] をクリックし、上記のオプションに該当するファイルを削除します。

メモ: どちらのオプションも有効になっていない場合、ツールはレジストリエントリを削除してサービスを停止するだけで、ディスク上のすべてのファイルが残されます。

6. すべての確認プロンプトに応答します。

7. クリーンアッププロセスの進行状況がプログレスバーに表示されます。クリーンアップが完了すると、NICE のユーザーインターフェースが閉じられます。


サイレントおよびコマンドラインオプション

NICE は以下のコマンドラインを利用することにより、サイレントモードで実行することができます。

Nice.exe [-h | -?] [-rp] [-rd] [-wipe] (/qn/qn+/qb/qb+)

-h | -? NICE の推奨使用オプションを表示します。
-rp プログラムファイルを削除します。
-rd データファイルを削除します(シングルユーザーモードでインストールされていたときのみ、データファイルを削除します)。
-wipe このオプションを指定すると、レジストリに Notes インスタンスが見つからない場合であっても、Notes レジストリをクリーンアップします。いずれかの /q オプションと一緒に使われない場合、UI が起動し、Remove ボタンが有効です。
/q オプションが指定された場合、NICE はコマンドラインモードでのみ起動します。
/qb サイレントモードで起動し、限定されたプログレスバーが表示されます。
/qb+ サイレントモードで起動し、限定されたプログレスバーが表示されます。完了すると [OK] ボタン付きのダイアログが表示されます。
/qn サイレントモードで起動し、プログレスバーは表示されません。
/qn+ サイレントモードで起動し、プログレスバーは表示されません。ただし、完了すると [OK] ボタン付きのダイアログが表示されます。

関連文書

原文:
(英文)「Using the Lotus Notes Install Cleanup Executable (NICE) tool」(Technote #1459714)

「(参考)Lotus Notes クライアントを再セットアップする方法」(Technote #1467413)

この文書は、米国 IBM 社の資料を翻訳した参考文書です。日本語環境での検証は行っておりませんのでご注意ください。翻訳元の文書は、関連文書のリンクよりご参照ください。

Document information

More support for: IBM Notes
Install/Setup

Software version: 6.5, 7.0, 8.0, 8.5, 9.0

Operating system(s): Windows

Reference #: 1577746

Modified date: 06 November 2013


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