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[Db2] Windows にログオンすると SQL5005C が発生する (IM-10-00L)

Question & Answer


Question

特定の環境/ユーザーで Windows にログオンすると、SQL5005C が表示されることがあります。 エラーの理由と、エラーを出さないための設定を教えてください。

Cause

Windows に Db2 をインストールすると、通知領域に Db2 システム・トレイ・アイコン (db2systray) が常駐します。
拡張セキュリティーが有効で、Db2 管理者グループおよび Db2 ユーザー・グループのいずれにも属さないユーザーがログオンすると、Db2 製品の読み取りの権限がないため db2systray が起動できず、以下のように SQL5005C が表示されます。なお、UAC が有効な Windows では、管理者としてログオンしても同様のエラーが表示されます。


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また、 Windows クラスター環境で、物理ディスク・リソースを所有していないノードでは、インスタンス・ディレクトリーにアクセスできません。
インスタンス・ディレクトリーには、インスタンスの構成情報などのインスタンス・プロファイルが置かれますので、インスタンス・ディレクトリーにアクセスできない場合、db2systray がインスタンスの情報を取得できず、同様に SQL5005C が表示されます。

Answer

このエラーを回避するためには、以下のいずれかの方法をご検討ください。
 
  1. Db2 システム・トレイを停止する
    1. Administrator などシステム管理者でログオンします。
    2. 「スタート」 → 「ファイル名を指定して実行」 から 以下のコマンド を実行します。
      db2systray -clean
    ※注意点
    • Db2 システム・トレイの機能が使えなくなります。
  2. 全てのユーザーに対して、Db2 製品への読み取りの権限を与える
    1. Administraor などシステム管理者でログオンします。
    2. コマンドプロンプトから、以下のコマンドで Everyone を Db2 ユーザー・グループへ追加します。
      net localgroup DB2USERS Everyone /add

    ※注意点
    • ログオンした全てのユーザーが Db2 の機能を使えるようになります。
    • インストール時に Db2 ユーザー・グループの名前を変更している場合、そちらの名前を指定してください。
    • クラスター環境の場合、こちらの方法ではエラーを回避できません。


運用上の考慮点
上記いずれのコマンドも Db2 の稼働中に実行可能です。

関連情報
db2systray - Db2 システム・トレイの開始
DB2ADMNS と DB2USERS グループの使用による拡張 Windows セキュリティー
インスタンス・ディレクトリー
[Db2] パスポート・アドバンテージによく寄せられる質問

お問合せ先
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Db2 テクニカル・サポート

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Historical Number

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Document Information

Modified date:
16 August 2023

UID

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