IBM z/OS バージョン 2 リリース 3 の機能拡張

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ハイライト

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IBM® z/OS® V2.3 オペレーティング・システムは、必要とされるハイ・スケーラブルで非常に安全な次世代型インフラストラクチャーの構築と機能向上のためのイノベーションを継続して提供します。 IBM z/OS V2.3 は、このインフラストラクチャーを提供するためのパフォーマンス、可用性、スケール、入出力サポート、およびセキュリティーを実現して、企業がビジネス・チャンスに即時に対応できるようにします。

z/OS は、企業の最も重要な作業をサポートすると同時に、世界の主要銀行、金融サービス会社、医療保険会社、行政機関を始めとするクライアントが示す厳しいサービス・レベルに対応するように設計されています。3 つの重要な領域 (セキュリティー、簡素化、クラウド) を重視して、 z/OS V2.3 は、幅広いデータの暗号化を可能にして、生産性を増やすために z/OS エコシステムの全体的な管理を簡素化し、セルフサービス・プロビジョニングと Software as a Service の迅速な提供のためのシンプルで利用しやすい方法を提供し、企業が API エコノミーを活用できるようにします。

この z/OS V2.3 の発表では、以下の新機能について説明します。

  • z/OS File System (zFS) 内の個々のファイルは、既存の z/OS データ (DFSMShsm および DFSMSdss) バックアップおよびリストア機能で統合できるようになり、 z/OS プラットフォーム全体の一元化されたデータ管理が可能になります。さらに、個々の z/OS UNIX® ファイルのバックアップおよびリストアにより、ストレージ管理に対してさらにきめ細かい手法を提供します。
  • IBM は、 z/OS 上の NFS のセットアップ、操作、およびアクセス制御のための新機能を提供します。これにより、お客様は、DFS/SMB から NFS へのマイグレーションを行うことができます。
  • セキュリティーの強化は、共通ストレージへのユーザー・アクセスを制限する機能を用いてユーザー鍵共通サービス域 (CSA) ストレージに対して行われます。
  • z/OS は、2019 年 5 月に向けて発表された新しい日本元号の名前および合字のサポートによって、この国際的なイベントに対応します。
  • システム管理の強化は、新規の Automount 機能によって行われます。それによって、マスター・カタログに別名がない場合は、新規の zFS ファイル・システム割り振りは失敗します。
  • クライアント・ワークロードでは、アプリケーションの変更を必要とせずに IBM zHyperLink の新規の VSAM 活用によってワークロードの応答時間を短縮することができます。



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概要

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zFS のファイル・レベルのバックアップおよびリストア機能

zFS データ・セットにある個々の z/OS UNIX ファイルをバックアップおよびリストアする機能は、複数のコンポーネントにまたがる APAR (OA54218 (z/OS UNIX System Services)、OA56145 (zFS)、OA52703 (DFSMShsm)、OA52836 (DFSMSdss)、および OA55165 (RACF®)) 用の PTF によって z/OS V2.3 上で使用できるようになりました。個々の z/OS UNIX ファイルのバックアップおよびリストアにより、ストレージ管理に対してさらにきめ細かい手法を提供します。このサポートは、DFSMShsm および DFSMSdss の既存のバックアップおよびリストア機能に統合され、 z/OS プラットフォーム全体の一元化されたデータ管理を可能にします。DFSMShsm および DFSMSdss バックアップおよびリストアのサポートは、 IBM Tivoli® Storage Manager z/OS UNIX System Services Backup-Archive Client が提供する既存の機能を組み込みます。このサポートでは、HFS 機能が既存の機能までの提供となったこと、およびオペレーティング・システムの今後のリリースでの HFS の近い将来の営業活動終了を考慮すると、HFS (階層ファイル・システム) データ・セット内にある個々の z/OS UNIX ファイルをバックアップまたはリストアしません。

DFS/SMB からのマイグレーションを支援するための NFS での新規サポート

ソフトウェア発表レター JP18-0288 で発表されたように、 z/OS V2.3 は、DFS/SMB (Distributed File System / Server Message Block) ファイル共有プロトコルをサポートするオペレーティング・システムの最後のリリースになる予定です。そのため、 IBM は、お客様が NFS (ネットワーク・ファイル・システム) ファイル共有テクノロジーを使用するために移行できるように z/OS V2.2 および z/OS V2.3 上で新機能を提供します。お客様が以下を行うのを支援します。

  • お客様による DFS/SMB の使用を識別します。新規のマイグレーション・ヘルス・チェックは APAR OA56251 用の PTF によって提供されます。このヘルス・チェックは、DFS/SMB がシステム上でアクティブである場合にお客様に警報を出します。
  • z/OS NFS Server をセットアップします。APAR OA56186 用の PTF は、z/OSMF (ドキュメンテーションのみ) ワークフローを実現し、お客様に NFS Server を構成するための段階的指示を提供します。これは、初めてのユーザーにとって特に役立ちます。
  • 操作上、非 z/OS クライアントが z/OS ホストに対する SAF 認証を管理できるようにする z/OS NFS クライアント・ユーティリティー MVSLOGIN および MVSLOGOUT、ならびに z/OS NFS サーバー属性を表示する SHOWATTR は、APAR OA56187 用の PTF によって Windows™ 10 NFS クライアントに提供されるようになりました。
  • NFS ネットワーク共有へのアクセスを制御します。Kerberos サポートは、 Microsoft™ Windows 10 でサポートされるプロトコルのレベルである APAR OA56224 用の PTF によって NFS V3 に提供されています。このサポートにより、UID/GID 指定用の Active Directory との統合も可能になります。 z/OS NFS Server は、NFS V4 用の Kerberos サポートをすでに提供しています。Kerberos ベースの認証を提供することで、お客様は、 z/OS 環境と Windows 環境との間のエンドツーエンド暗号化を使用可能にすることができます。

ユーザー鍵共通サービス域 (CSA) ストレージ

拡張保護メカニズムが、ユーザー鍵共通サービス域 (CSA) ストレージの使用、ならびに APAR OA56180 用の PTF を使用した SAF セキュリティー保護によってユーザー鍵共通サービス域 (CSA) ストレージへのアクセスを制限する方法に対して提供されます。

z/OS での新しい日本元号のサポート

2019 年 4 月 30 日に平成の日本元号が終わり、5 月 1 日に新元号令和が発効します。これは日本の天皇の在位期間を基準とする変更によるものです。新しい元号名に加えて、令和を表す新しい合字 (シンボル) も定義されています。

  • 新しい日本元号のサポートは、次のような z/OS コンポーネントに該当しており、APAR OA56512 用の PTF によって提供されます。この PTF は、 z/OS Unicode Services での新しい合字をサポートします。
  • APAR PH05611 および PH08908 用の PTF は、 Language Environment® での新しい日本元号および合字をサポートします。
  • z/OS Font Collection の Web 配布物は、40 個以上の WorldType フォントでの新しい合字をサポートします。このサポートは、 z/OS Downloads Web サイトで、2019 年 4 月 26 日までに使用可能になります。

新規の Automount 機能

APAR OA56781 用の PTF により、Automount ポリシーは、マスター・カタログに別名がない場合に新規の zFS ファイル・システム割り振りが失敗するように、新規のキーワードを用いて構成することができます。別名により、zFS ファイル・システムは、個別のユーザー・カタログ内の項目によって作成されます。この機能拡張により、マスター・カタログでの予期しないカタログ項目が回避され、命名規則に基づいたカタログ項目の分離が可能になります。

zHyperLink の VSAM 活用

  • zHyperLink Express® は、ストレージ・サブシステムでハイパフォーマンス・データ・アクセス方式を提供するように設計されており、High Performance FICON® 1 より最大 10 倍少ない読み取り待ち時間を実現し、お客様がアプリケーションの変更を必要とせずに、入出力の影響を受けるワークロード応答時間を最大 50% 短縮できるようにします。 1 zHyperLink サポートは、VSAM ユーザー向けに多くの利点を提供します。これには、応答時間の維持または短縮を行う際に新規のアプリケーション機能を入出力の影響を受ける既存のトランザクションに追加する機能が含まれます。VSAM および VSAM RLS での機能拡張は、zHyperLink (使用可能な場合) を使用して入出力操作を実行するための読み取り要求を可能にし、NSR 順次読み取りを除くすべてのタイプの VSAM アクセス (NSR、LSR、GSR、および RLS) に使用できます。システムの状態に応じて、zHyperLink 要求には大幅に短縮された経過時間を組み込むことができ、VSAM アプリケーションを少ない待ち時間でより迅速に稼働させることができます。 1
  • APAR OA54872 用の PTF は、VSAM zHyperLink サポートを SMS StorageClass および VARY SMS コマンドを介して使用可能にする新規の機能拡張を提供します。VSAM zHyperLink 活用サポートは、 z/OS V2.2 以降で APAR OA52876 (VSAM RLS) および OA52941 (VSAM) 用の PTF を介して使用可能です。これらの zHyperLink 機能拡張は、ソフトウェア発表レター JP17-0306 に記載されている開発意向表明を実現します。

1 管理された環境で実施された見積もりまたは測定に基づきます。実際の結果は、個々のワークロード、構成、ソフトウェア・レベルに基づき、お客様ごとに異なる可能性があります。



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開始予定日

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発表された機能は、遅くとも 2019 年 6 月 30 日までに利用可能になります。



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参照情報

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  • ソフトウェア発表レター JP17-0306 (z/OS V2.3 GA)
  • ハードウェア発表レター JG17-0065 (z14)

商標

IBM、z/OS、RACF、Tivoli、Language Environment、Express、FICON、System z、および PartnerWorld は、IBM Corporation の米国およびその他の国における登録商標です。

UNIX は、The Open Group の米国およびその他の国における登録商標です。

Windows および Microsoft は、Microsoft Corporation の米国およびその他の国における商標です。

その他の会社名、製品名、およびサービス名は、それぞれの会社の商標またはサービス・マークです。

ご利用条件

お客様の国で発表されて入手可能な IBM の製品およびサービスは、その時点で有効な適用可能な標準契約書、条項、条件、および料金に基づいて発注できます。 IBM は、この発表をいつでも予告なしに変更または撤回する権利を保有します。この発表は情報提供のみを目的としています。追加のご利用条件については、以下の Web サイトをご覧ください。

ご利用条件

この製品発表レターは、IBM Corporation が発表した時点での製品発表レターの抄訳です。

IBM 製品に関する最新情報については、 IBM 担当員または販売店にお問い合わせいただくか、 IBM Worldwide Contacts ページをご覧ください。

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